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2017 summer

Life Style vol. 3歌手 有坂美香さん

Jazztronicのボーカル、『機動戦士ガンダム』のテーマソング、ファミリークワイヤー The Sunshowersのディレクター、ボイストレーナー、そして「シンガー、有坂美香」としてのメイン・ステージ。様々な場面に独自の表現でいきいきと歌い続ける本物のシンガー、有坂美香さん。鎌倉生まれの彼女は昨年に第一子を出産し、今まで以上に地元鎌倉の音楽シーンをオリンピックに向け盛り上げるべく活動中。

鎌倉由比ヶ浜で生まれ育って

鎌倉の由比ヶ浜海岸の近くで生まれ育った美香さん。幼い頃の思い出がいっぱいです。

「15歳まで由比ヶ浜で育ちました。小学校と中学校は鶴岡八幡宮を通って通いました。春になると桜並木できれいだったなあ。今思うと、とても恵まれた環境だったと思います。高校のときに渡米しました。1990年ですね。高校生活を言葉と文化の違いの中満喫しました。カリフォルニアは15歳で仮免許、16歳で自動車免許を取れますから、高校生のときには運転していました」

音楽の原点

カリフォルニアの高校を卒業し、やがてバークリー音楽大学へと進学する美香さん。日本人のシンガーで、当時バークリーに行くという選択をするのは珍しかったと言います。

「今は多くの日本人がバークリーに進学してますが、私が在学したのは1995年〜98年。バークリーは21歳まで寮に入らなければならなかったので、その歳になるまでカリフォルニアの短大でショークワイヤーやミュージカルなどを勉強しバークリーに編入したんです。ジャズ、ポップス、ゴスペル等 バークリーで学んだことは非常に大きかったですね。今、いろんな場面で歌っているのはそこに原点があると思います」

「歌うことが大好きで”一生歌っていくにはどうしたらいいか”をずっと考えてきました。どんなジャンルや場面にいても、全部自分だと思っています。もっと言えば、私にとってジャンルって本当はないんですよ。ロックであろうが、ジャズであろうが、有坂美香の歌で。リズミックでソウルフルな歌を要求されることが多いけれど、私はバラードを歌うのも好きです」

「メインで歌うときのエネルギーや脳の動きは表現者としてのもの。バックコーラスの仕事はメインに添えるものだから、私なりの色を添えます。そのときは楽器であるかのような技術者のマインドです。同じ歌でもどちらも技術やテクニックがまるで違って奥深いですね」

教えることの喜び

歌手として様々な舞台で活躍する美香さんですが、もうひとつ、指導者としての顔もあります。

「教えることもライフワークですね。”歌うことに救われた自分”がいたので、それが他の人にも起こるように歌うことの楽しさを広めていけたらと思うんです。教えることが向いているのは、親族に大学教授が多くいて、そういう遺伝子があるのかも。以前、ボイストレーナーをしている先輩が「生徒が頑張ってオーディションに受かったり、CD出したりしたら自分のこと以上にうれしいよ」と言われたことがあって、最近はそれを実感しますね」

「2010年にファミリーをキーワードにした The Sunshowersという子供と大人が一緒に歌うグループを結成しました。 東北大震災の後「東北サンシャワーズ」も結成し半年に渡り現地の皆さんにワークショップをして、楽天ゴールデンイーグルス等の試合で 国家斉唱を一緒に歌うことができました。これらの活動はライフワークにしていきたいです」

「2015、2016年には港区の自治体と協力して、港区文化芸術フェスティバルに出演する160名のゴスペルグループの指導にもあたり自分自身も出演しました」

ひさしぶりの鎌倉

都内から10年ぶりに東京から鎌倉に戻ってきて、この地での暮らしを満喫している美香さん。鎌倉の良さとはなんでしょう。

「空気感ですね。ここで暮らしている人たちは何が大事かを知っていて、それを力が抜けたいい感じで守っている気がするんです。そして人と人が近い。どこの家の子どもでも、みんなで育てている感じもあります。知らない人と人も目があえば挨拶をする。それぞれ鎌倉らしい暮らし方、東京らしい暮らし方があるんだと思います。私はずっと鎌倉にいたら甘えちゃうから、いったん海外や東京に出て、また帰ってきて、というのがよかったんだと思います。ここに戻るところがあるから、またいろんなところへ行ってがんばれます」

地元鎌倉での子育てはどんなでしょう。

「豊かな自然の中で、友人や家族など多くの人と関わりあいながらのびのびと子育てをしています」

credit text : aya mori photo : yumi saito coordination : yukie mori (BRISA)

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